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【コンクールでも使える】春を感じる定番の吹奏楽曲おすすめ5選!

【春と言えばコレ!】聴きたい吹きたいtop5 

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春は何かと演奏会の多いシーズンです🌸

選曲に難航している人も多いのではないでしょうか?

また、今回はコンクールでも使える吹奏楽曲を集めたので、夏コンに向けての練習としても良いですね。

春を感じるグレード2.5~4までの幅広い吹奏楽曲を5曲集めたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.『スプリング・フィールド』

不動の人気を誇るシンプルで明るいソリ。

ビギナーバンドにおすすめ。

作曲者:広瀬勇人

演奏時間:5分

グレード:2.5

編成:小編成

参考音源↓

youtu.be

バンドスコア↓

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スプリングフィールド」は明るくさわやかな序曲風の作品です。

序奏とコーダを伴うA-B-Aの3部形式で書かれてあり、オプション楽器が多く、最小で9名(工夫次第ではそれ以下)から大人数まで演奏することが出来ます。

曲名の「スプリングフィールド」は英語圏の国によくある街の名前で、その多くは大都市から離れた、比較的のどかな街が多い様です。シンプルなメロディやコードの中にも素朴な温かさや深さがあり、明るく前向きな気持ちになれる音楽です。(広瀬勇人)

 

2.『春に寄せて~風は光り、春はひらめく~』

A.saxのソロで始まる、繊細ながらもダイナミックな曲調。

木管に自信あり&ピアノ経験者がいる小編成バンドにおすすめ。

作曲者:福島弘

演奏時間:約7分20秒

グレード:3

編成:小編成

参考音源↓

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バンドスコア↓

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2007年に少子化に伴う学校再統合で閉校してしまう奈良県立片桐高等学校の最後の吹奏楽部員13人(Fl. / Cl.3 / Sax. / Trp. / Hr.2 / Trb.2 / Euph. / Perc.2)での初演でした。

初演時の題名は「風は光り 春はひらめく ~春に寄せて 三章~」。3楽章からなる組曲で、1楽章:木管アンサンブル、2楽章:金管アンサンブル、3楽章:全体の構成になっていて、全楽章同じモチーフで統一しておりました。片桐高等学校は校歌を編曲させていただいてからのおつき合いで、題名はその校歌の歌詞のイメージから命題しています。

春は色々な節目の季節、様々な思いを込めて演奏していただければと思います。

演奏に関しては、冒頭のA.Sax.と1st Cl.のソロは自由に演奏して下さい。テンポの速い所は迫力よりも小気味よさが出ると良いと思います。Optionのパートは、なくても演奏可能です。Perc.は、移動が大変ですので配置を工夫してください。Pianoのパートは、小玉の音符の部分は演奏しなくても影響はありません(通常の大きさの音符は必要です)。(福島弘和)

 

3.『さくらのうた

平成24年度第60回全日本吹奏楽コンクールの課題曲Ⅰ、第22回朝日作曲賞受賞曲。

ソロに「うた」を感じる儚くしなやかな小編成曲。

作曲者:福田洋介

演奏時間:約4分30秒

グレード:3

編成:小編成

参考音源↓

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バンドスコア↓

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サクラを見上げてしまうのは、日本人の習性でしょうか。サクラを嫌いと言った人に(なかなか)会ったことがありません。私が4月生まれだからなのでしょうか、サクラが咲くとソワソワしてしまいます。
 咲き誇るドラマチックな表情を見ると、幸せな心持になり、舞い散る姿を見ると切なくなる...
 「さくらのうた」のBからのメロディ、実は今から15年前に発想していたのです。しかも「さくらのはなさくころに...」と詞をつけていました。いつかこのフレーズを使って作品を...と思いながら、様々な分野の音楽(演劇・TVなど)を創作する間、実は「うた」になかなか注視できない...。つまり「うたがニガテ」だった期間が長くありました。しかし近年の器楽作品ではタイトルに(無意識的に)「うた」を付けています。最近の吹奏楽演奏を聞き、器楽曲だからこそ「うた」の心構えが最重要だと再認識したからでしょう。
 わかりやすいメロディとわかりやすいハーモニー、そして吹奏楽の色彩豊かな響き。そして一見するとシンプルであるが演奏してみるとハードルの高いメロディとバランスが問われるハーモニーとオーケストレーション。ひとつとして同じ演奏を聞くことが出来ないスコアをつくろうと思ったのです。楽譜でプレイヤーを束ねず「プレイヤーに余地のある楽譜」を提供することが今回のテーマでした。
 サクラを愛でながら思いを馳せるその心が、人によってまったく違うのと同じように、音楽のしなやかな変化を信じて、自分達だけの「さくらのうた」を演じていただけたら嬉しいです。たくさんのサクラが美しく咲き誇り、美しく舞い散りますように。 (出典・全日本吹奏楽連盟会報「すいそうがく」No.188 2011年12月) 

… あれから時が経ち、コンサートレパートリーのひとつとして取り上げて頂ける機会が増えて参りましたが、より様々な編成に対応できるように改訂したのが今作品です。
 数々のオプションキュー、solo/soliの選択、いくつかの和音構成を変更、Harp、Vibraphoneの追加など、細かな追加変更を施しております。実際この譜面で最低10名から対応可能となります。編成や演奏のカラーに合わせて適宜選択・工夫して演奏して頂けたら嬉しいです。
 テンポにも幅広い選択肢があります。自然なアゴーギクを許容した上で、歌うのと同時に、6/8拍子が元来持つ舞曲的なリズム感覚も大事にして演奏してください。[I]前後のフェルマータは自由に解釈してください。編成やドラマ性に応じた時間の演出がカギとなります。全体的に、ソロ・セクション・テュッティの対比が立体的になることが望ましいです。(福田洋介)


4.『桜華幻想』

華やかさが詰まった和風をテーマにした曲。

ゆったりした場面と激しい場面は、桜と人の内面の対立である。

作曲者:福島弘

演奏時間:約7分50秒

グレード:3+

編成:中編成

参考音源↓

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バンドスコア↓

www.fostermusic.jp

群馬県立前橋東高校の委嘱で2005年3月に作曲しました。「和風な曲を」と言う依頼でしたので「桜」をイメージして作曲しました。

最初は桜の美しさや花の散る様子を表現しようと思っていたのですが、先人達の残した俳句などに出会い共感し、桜を眺める人々の内面を表せないかと思うようになりました。

芭蕉の俳句に「さまざまのこと思い出す桜かな」とあるように桜には人が自らの生を振り返らせ、以前はあって、今は無くなったものや人を思い出させるタイムカプセルのような不思議な作用があるようです。2004年の10月に起きた中越地震は多くのものや人を失い、そのあとの大雪を体験した最初の桜は辛い思い出を作るかもしれませんが、そういう年だからこそ、毎年かならず花開く桜の姿が人々の生きる力を呼び起こしてくれるのでないでしょうか。

曲は直接的には中越地震にふれたものではありませんが前述した思いは曲中に入っています。途中テンポが速く激しい部分もありますが、ゆったりした前半の提示部が後半で再現された時に昔の事を思い出す感覚を感じていただければ良いなと思い作曲しました。(福島弘和)

 

5.『春の猟犬』

「女神アルテミスの猟犬が冬を追い払い、女神が春をもたらす」ギリシア神話がベースの、吹奏楽の父とよばれるA,リードの作品。

マチュア以上の実力があるバンドにおすすめ。

作曲者:アルフレッド・リード

演奏時間:約9分

グレード:4

編成:中編成

参考音源↓

www.youtube.com

バンドスコア↓

www.brain-shop.net

6/8拍子を主体とした軽快なリズムによる「急」と対比的な4/4拍子の美しいメロディの「緩」の「急-緩-急」の構成で書かれたリードの代表作のひとつといえる作品。美しい旋律を伴う輝かしく優美なサウンドは多くのバンドに親しまれている。イギリスの詩人スウィンバーンの詩「カリドンのアタランタ」の一節に基づく。

 

さて、今回の吹奏楽まとめはいかがでしたか?

春の演奏会や、夏コンの準備としても使える曲が多かったと思います。

皆様のお役に立てると嬉しいです!

それでは、また次回の記事で会いましょう♪♪♪